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2008年11月

寒いですね。

先程、函館少年刑務所で作っている刑務作業品のニュースを見ました。「獄」のマークが入った前掛けでした。黒羽刑務所で作っているものは地味なものばかりですから、人気があるものは無いでしょうね・・・。

最近は朝晩本当に寒くなってきました。黒羽もさぞかし寒いだろうと思います。もう今の時期だと「教育的処遇日」は辛いだろうな~。一日中部屋の中で動くことも出来ず、本を読むとか勉強するとかしか出来ませんからね。夕方になると、手足の先、膝が冷たくなって、布団に入ってもなかなか温まりません。膝に毛布を掛けていてもいいのですが、あまり意味は無かったです。

冬場は軍手、モモヒキ上下、冬用靴下が支給されます。軍手はしないよりは多少マシですが、軍手ですから縫い目はスカスカ、効果はあまりありません。私はほとんどしませんでした。モモヒキ上下はメリヤスと呼ばれています。これを着用すると、一気に歳をとってしまったような気分になります。自費で購入することも出来ます。購入したものの方が暖かく、色はラクダ色です。靴下も支給されるものより自費購入したものの方が暖かいです。こういうところで、刑務所でも金がモノを言うのです。

私は乾燥肌で、冬場でなくても唇の皮が剥けてしまうのですが、薬用リップなどあるはずもなく、医務回診のときにワセリンをもらって塗ることしかできませんでした。これは何もしないよりは効果がありましたが、唇がベタベタになって気持ちいいものではありませんでした。

私が入所して2年目の冬、刑務所内でインフルエンザが流行りました。その予防として、受刑者全員にマスクが配られました。それから毎年冬になると、工場内で作業するときにはマスクの使用が義務付けられました。これが非常に鬱陶しかったです。

冬場の食事は、口に入るまでの間に冷たくなってしまいます。麦飯も冷えて堅くなっていたので、いつもみそ汁をかけて食べていました。たまにパンも乾燥して固くなってしまっていました。他のおかずも冷たく、焼き魚は元々堅いものが更に堅くなってしまい、とても食べにくかったです。汁物はぬるくなってしまうこともよくありました。唯一、いつも暖かかったのはお茶だけです。

暖房ですが、聞いたところによると山形以北の刑務所に行けば結構ガンガンに効いているらしいです。黒羽にも暖房と呼ばれるものが各部屋にありますが、ほとんど意味の無いものです。工場には石油ストーブが置かれますが、これも無いよりはマシというくらいのものでした。傍に寄って暖をとることは禁止されていましたし。

冬場になると毎年、「あぁ、俺は今、罰を受けているんだなぁ」という気持ちがヒシヒシと湧いてきたものです。

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疲れた~。

今週は数ヶ月ぶりのお仕事。非常に疲れましたが、ゴロゴロしたあとのような気だるさと違い、労働後の清々しい疲労感です。やっぱり労働しないと体なまりますね~。

未経験の業種に多少戸惑いながらも、逆に新鮮さもあります。でもやっぱり、「もしこの人達が自分の過去を知ってしまったら・・・」と考えてしまうこともありますが、何事も前向きに頑張っていこうと思っています。

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ちょっと落ち着いたかな。

やっと仕事が見つかりました。派遣、未経験の仕事、勤務地が遠い、給料が安いなど、妥協点は結構ありますが、ハローワーク通いや何枚も履歴書を書くことにもウンザリしていたし、体もなまっていく一方だったので、とりあえずでもいいからやってみようと思い決めました。

家から遠いぶん、前みたいに私のことを知っている人と一緒になってしまう心配もないでしょう。私の働き如何では紹介予定派遣に移行して正社員の道もあるということなので、とりあえず頑張ってみようと思っています。何より、お金がヤバいし・・・。

これで無職のまま年越しをすることはなくなったと思うと、ホッとしました。

そう言えばこの前ネットで見たのですが、現在黒羽刑務所の収容人数は2300人を超えているそうですね。私がいた頃で2100人前後でしたから、更に増えています。独居を二人で使う「二名房」も増えたことでしょう。現状を見越して、私がいた頃に全部の独居を二人で使えるように改造してましたから。

慰問行事も午前、午後の二回に分けて行っているそうですし、ホントに過剰収容は問題ですね。11工場も多分、150~160名に増えてるんだろうな。

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薬物

今日も不採用の連絡が来ました・・・。まあ、気分を変えて最近のニュースについて。

麻薬問題がここのところよく報道されています。薬物って本当にやっかいですね。

拘置所、刑務所で何人もの薬物事犯の人達と接してきましたが、大抵の人が言っていたことが「次は絶対にうまくやる」でした。反省が違う方向なのです。それだけ薬物は根が深いということでしょう。話を聞くとビックリです。私が通勤で毎日通っていた場所なんかでも、普通に密売が行われていたりするのですから。実はとても身近なんですね。

薬物をやってからSEXをすると異常に気持ちがいいとか、どこの売人のモノが安くてモノがいいとか。シャープペンシルを使って注射のマネをする人とか、自己管理している薬を砕いて鼻から吸ったりする人とか、嘘を言って向精神薬をもらっている人とか、そんな人達がたくさんいました。そういう人達は、絶対にやめられないでしょうね。「別に人に迷惑掛けたわけじゃない」と言っている時点で、まったく反省していません。運が悪かったとしか思っていないのです。

「薬さえやらなければまったく普通の人」もいました。果たして今は、本当の普通の人に戻っているのかしら?

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生まれてすみません。

 前回、就職活動のことを書きましたが、なかなか仕事が見つからないでいると出所してからもまた刑務所に戻ってしまう人達の気持ちがなんとなくわかってきました。

刑務所にいれば仕事も与えられますし、お金がなくても衣食住に困ることはまったくありません。出所してもまだ20代であれば仕事も見つけやすいのでしょうが、私のように30も半ばになり資格も、これと言った深い経験も無く、そこへ来て元受刑者だと本当にキツいです。無論、服役していたことは隠していますが、その期間のことはすべて嘘をつかねばならず、正社員だったとは言えません。派遣やバイトだと言っても、普通4、5年もやっていればそれなりの経験になってしまいますし、経験を積めなかったと言えば、その間は仕事を何度も変えていたということで印象が悪くなってしまいます。

面接でよく言われることですが、「普通、30代も半ばだとそれなりに経験もあってリーダーや主任クラスになっている。そういったスキルはない。かと言って、この年齢でオペレーターのような若い人が中心の仕事もやらせづらい。微妙で半端な年齢なんですよ~。」

じゃあどうしろって言うんだよ・・・。そんな風に言われちゃったら、今まで経験のある分野を活かす事なんて出来ないじゃん。未経験で、それも学生アルバイトでもおじいちゃんでもできるような仕事探すしかないじゃん。

まあ今の私の立場は自業自得なんで、愚痴を言っても仕方ないんですけどね。

そんなに贅沢言ってるわけではないですし、そんなものは望んでいません。それでもなかなか見つからない現状にイラ立ち、投げ出したくなってしまいます。かと言って、刑務所に戻りたいわけじゃない。

家にも居辛いし、お金も無くなってきたし。少なくとも今よりは刑務所にいた頃のほうがいきいきしてたな~・・・。

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最近、悲観的です

実はワタクシ、ただいま就職活動中です。もう2ヶ月になります。数ヶ月前に交通事故に遭い、療養、リハビリが必要だった為、派遣社員だった私の契約は打ち切られてしまいました。出所後、苦労してやっと見つけた仕事だったのに・・・。事件からここ数年、本当についてません。

この2ヶ月、数十社に面接に行き、書類を送りました。1社は採用されたのですが、出社日間際になって、一方的に採用を取り消されました。腹が立ちましたが、「もしかして、過去を調べられたのでは・・・」とも思いました。興信所に身上調査を依頼されればすぐにわかってしまうことだし、ありえない話ではない。今まで不採用になった会社も何社かは、もしかしたら調査をしてたのかも・・・。

履歴書を書く度に、面接で話をする度に「元受刑者」ということを隠し、嘘をつかなくてはなりません。嘘をつかなくてはならないことが情けないし、いつも罪悪感に苛まれます。正直、もう嫌になります。でも、だからと言って投げ出すわけにもいかず、あきらめるわけにもいかず、精神的にかなり辛いです。

リーマンブラザーズ倒産からの不景気の余波もあり、年齢のこともあり、過去のこともあり、本当に厳しい状況です。最低でも年内には仕事を決めたいとは思いますが・・・。

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